脂肪吸引後の「傷跡」について

脂肪吸引の仕上がりには満足だけど、傷跡が残ってしまった。。
という事にならないようにクリニック側で傷跡についてもしっかりと配慮しています。

現代の脂肪吸引技術ではどうしても傷をつける箇所が必要です。
その為、傷をいかに目立たない箇所にするかが重要です。施術箇所から遠すぎると脂肪吸引時に支障をきたしますので、できるだけ近い箇所で目立たないところを選択する必要があります。
見えづらい角度や、傷をシワに隠したりと一人一人に適した選択をします。
そんな「傷跡」に関して、クリニック側の配慮やセルフケアも含めてみていきましょう。

脂肪吸引の傷跡

脂肪吸引では、カニューレ(吸引管)を挿入する際にどうしても皮膚を切開する必要があります。したがって、わずかですが傷跡(切り傷)が残ることは避けられません
しかし、技術と経験があれば、傷跡をできるだけ目立たないようにしたり、切開する箇所を少なくすることは可能です。

傷を目立たせないための工夫

脂肪吸引を専門に扱う多くのクリニックでは以下の点に配慮しています。

1. 切開場所に配慮

肘、わきの下、膝の裏側など体のシワに隠れる場所や、鼠蹊部(そけいぶ=太ももの付け根)など下着で隠れる場所を切開します。また、切開の大きさは3〜5mm程度です。

2. 切開部位の火傷に配慮

スキンポート脂肪吸引の施術中は、何度もカニューレ(吸引管)を出し入れします。
このため、カニューレが接する皮膚は摩擦で火傷しやすくなります。
火傷は術後に”傷跡”として残るので、それを回避するため、「スキンポート」という器具を装着します。

クリニック側でも術後のバレリスクを考え、肌への負担を抑えるようにしています。
施術中に傷口への配慮さえあれば、脂肪吸引後に傷跡が大きく目立つことはない
技術不足でカニューレの挿入口に負担がかかったり、スキンポートを利用しないなどの場合はその限りではありません。
施術を受ける前に、担当者へ傷口への配慮について聞いてみると良いかもしれません。

傷を目立たせないためのセルフケア/注意点

掻かない

脂肪吸引後の傷跡は放置していても自然に治っていきますが、その過程で痒くなることがあります。このような場合は患部をテープで保護してください。掻いてしまうと色素沈着してしまうことがあルカらです。場合によってはハイドロキノン(美白剤)トラネキサム酸(抗炎症)をお出しします。

日焼けしない

また、術後は日焼けも禁物です。傷跡がシミになることがあります。予防のためには、先ほど同様、ハイドロキノンの塗布やトラネキサム酸が効果的です。
手術直後の1カ月間はこまめに保護テープを張り替えて、擦れたり傷口が開かないようにしてください。

1カ月間は激しい運動を控える

術後1カ月は、水泳や激しい運動も控えてください。
入浴は術後1週間、抜糸の後からは可能です。

傷跡ができる位置

体型やご希望に応じて若干異なりますが、基本的には以下の位置に傷跡が残ります。

両耳の裏に1カ所ずつと顎下に1カ所(計3カ所)から吸引します。

髪の毛で見えづらい場所で、正面から見えることはありません。
顎下も対面で話している事で見えない角度を選択します。

脂肪吸引の傷跡の位置(顔)

二の腕

肘と脇の下から吸引します。両腕合わせて傷跡は4カ所です。

脇の下はシワに隠れてしまうので、目立ちません。
肘もシワで隠れるように選択する為、目立ちづらいです。

脂肪吸引の傷跡の位置(二の腕)

お腹/ウエスト

ヘソの中の1カ所と、足の付け根の左右1カ所ずつ(計3カ所)から吸引します。腰の脂肪吸引では、お尻の割れ目のすぐ上を切開します。

ヘソの中の傷跡は、まず見えることはないでしょう。
足の付け根も下着で隠れる範囲であり、数ミリの傷が完治した後は目立つことはないでしょう。
お尻の割れ目のすぐ上も下着で隠れる範囲であり、数ミリの傷が完治した後は目立つことはないでしょう。

脂肪吸引の傷跡の位置(お腹)

脂肪吸引の傷跡の位置(ウエスト)

太もも

前面を吸引する際は鼠蹊部(そけいぶ=太ももの付け根)に左右1カ所ずつ、後面の場合はお尻と太ももの境目のシワに左右1カ所ずつ切開し、そこから吸引します。

鼠径部は下着で隠れる箇所で、シワに隠せます。数ミリの傷が完治した後は目立つことはないでしょう。

脂肪吸引の傷跡の位置(太もも)

ふくらはぎ

膝裏を2カ所ずつ(両足で計4カ所)切開します。

膝裏2か所もシワに隠れる為、6か月後には傷跡が目立つことはないでしょう。

脂肪吸引の傷跡の位置(ふくらはぎ)

実際の傷跡

実際にどの程度の傷跡が残るかをお示しします。
傷は体のシワや下着で隠れる位置につけます。
徐々に目立たなくなっていき、術後6カ月で完成するとお考えください。

顔(頰・顎)の脂肪吸引の傷跡
術後2週間(顔の脂肪吸引)
脂肪吸引の傷跡(二の腕)
術後3週間(二の腕の脂肪吸引)
背中の脂肪吸引の傷跡
術後1カ月(背中の脂肪吸引)
脂肪吸引の傷跡(ウエスト)
術後1カ月(ウエストの脂肪吸引)
脂肪吸引の傷跡(太もも)
術後6カ月(太ももの脂肪吸引)

もし目立つ傷跡が残ったら?

6カ月たっても傷跡が目立つようでしたら、それは何らかの失敗の可能性があります。
このような場合は、脂肪注入によって修正することも可能です。
もし気になるようでしたら、修正対応が可能なクリニックにご相談ください(当院でも受け付けております)。

「傷跡」に関するお悩み相談

2ヵ月前に受けた脂肪吸引の傷跡が目立ち悩んでいます。

手術後2ヶ月ですとまだ傷跡が回復していないため目立ってしまっているのだと考えられます。

個人差はありますが、傷は1〜2ヶ月後が最も色濃く、場合によっては盛り上がることもありますが、半年ほどで落ち着いていきます。また、傷口を掻いてしまうことで色素沈着が残ったり、日焼けをすることでシミになってしまうこともあります。患部をテープで保護するなどセルフケアは怠らないようにしてください。6カ月たっても傷跡が目立つようでしたら、一度クリニックにご相談ください。

ケロイド体質の場合、脂肪吸引後の傷口は目立ってしまいますか?

ケロイド体質の方であっても脂肪吸引でできる傷跡は1センチ未満で、目だたない部位を選びますので、徐々にしわに同化して分からなくなります。

術後2ヶ月くらいで傷口がもりあがってくることがあるため不安に感じる方もいらっしゃいますが、半年ほどで落ち着いてくるのでご安心ください。

※皮膚に傷ができた後、しばらく経っても炎症が続き、塞がった傷跡や治療後の手術跡が赤く盛り上がり、みみず腫れのようになることをケロイドといい、傷がケロイド化しやすい体質を、ケロイド体質といいます。

傷跡が赤いのですが、色を薄くする方法はありますか?

傷跡が茶色ならば、メラニン色素を薄くする薬をお出しすることもありますが、赤い場合は、薬剤等で刺激することがかえって色素沈着やシミの原因にもなりかねません。

傷跡は半年くらい赤くみえることがあります。通常は時間が経過するにつれ徐々に薄くなっていきますのでしばらく様子を見ていただきたいですが、気になるようでしたらクリニックにご相談ください。

脂肪吸引完成までのタイムライン