術後の後遺症について
非常に残念で納得のできないことですが、脂肪吸引の性能が低かったり、ドクターの技術力が未熟だったりする場合、施術によって修正の難しい症状を負ってしまう可能性がゼロとは言い切れません。
症状としては、回復の過程で見られる症状と似ているものもありますが、一般的なダウンタイムが過ぎても改善はされず、深い悩みとなることもあります。
そんな、脂肪吸引の失敗とも言える症状に、次のようなものがあげられます。
吸引部分の感覚がなかなか戻らない(しびれ)
吸引する際、脂肪の周辺組織(筋肉、皮膚、皮神経)を吸引管で傷つけた可能性があります。そのため、感覚のにぶさ(知覚鈍麻)が続いたり、ピリピリとしたしびれ(知覚過敏)などの症状が長引いたりします。
皮膚のたるみ・質感が悪い
元々の皮膚がたるんでいる方、特に妊娠線などが現れているケースでは、吸引後の皮膚の収縮が十分起きず、たるみがよりひどくなることがあります。本来なら年齢や肌の弾力などを考慮して、ドクターが吸引する部分や量を検討するはずなのですが、吸引量だけをアピールするクリニックでは、この点がおざなりにされる場合もあると耳にします。
また、施術によって、周辺組織を傷つけたり、皮膚表層の脂肪を取りすぎてしまい、このような症状に陥ることがあります。
傷口がいつまでも目立つ
通常、専用テープによる保護などでケアしていれば、自然と消えていくはずの傷跡。ただ、いつまでも残っているのであれば、それは雑な施術によるものかもしれません。
吸引口の場所の選択が悪かったり、吸引管で入口を傷つけてしまうとこのような状況に陥ります。本当なら、元々のシワに沿って吸引口を決めたり、スキンポート(入口を保護するプロテクター)を使用して、吸引口の皮膚を摩擦熱から守るのですが、そういったプロセスがなされていない可能性があります。
このような症状は、患部の皮膚を切除するなどの手術が必要だったり、最悪は、一生付き合うことになったりするかもしれません。
ただ、症状を実際に見てみないと何とも言い難いことなので、心当たりがある場合は、一度ドクターに相談することをおすすめします。